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あ行
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暁抗争 (あかつきこうそう)
四年前に起きた暁特区成立時に起きた企業間の衝突と、そこから起きた犯罪組織の流入による抗争。
多くの住人が犠牲となり、特区自体がスラム化する原因となった。
特区外では、企業の運営ミスなどと隠蔽されているため、外の人間は真実を知らない。 -
暁特区 (あかつきとっく)
物語の舞台となる街。企業による商業特区として成立したものの、企業間抗争で治安が崩壊。
ほぼ放棄された状態となったが、特区内組織による自治で落ち着きを取り戻す。
その経緯から不法居住者、組織構成員が独自のルールで治安を維持している。 -
アルテミス
特区が形成される前から暁特区に居を構え、現在は由岐アズサがリーダーを務める組織。
昔から特区の多くの区域を縄張りとしており、かつては反社会的組織という一面もあった。しかし暁抗争以後に積極的に治安維持を行い、特区の正常化に尽力したため、特区内では高い支持を受ける。ヘリオスとは違い、一般の構成員が多く、明確な支配地域もあり、非常に商業的。街自体を経営することで、人々の生活を成り立たせている。
庇護を求めるものは構成員として受け入れるが、その性格上、傘下に入らない近隣組織とは激しく対立する。
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アルテミス・ファイナンス
『アルテミス』の企業としての名前。特区内に限れば、国際的大企業をも凌ぐ影響力を持つ。
業務は不動産から物流、児童養護施設まで多岐にわたる。 -
ヴァイオレート・タトゥー
特に強力な神を封じた制御不能のタトゥー。
絶大な力を持つが所有者の命を削る。ディヴァイン・タトゥーの中でも特に強力な力を持つタトゥー。
継承されなくても、自発的に宿主を見つけて再び出現する。
制御が難しく、また使用者には命にも関わる大きな代償が付与されている。
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か行
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公安特務
正式名称は警視庁公安部総務課スカード対策特務係。
警視庁から派遣されてきた公安特務の対スカード係。スカードの存在を知っており、それらに対抗するスペシャリスト。練度は非常に高く、屈指の戦闘力を持つ。実行部隊は同じくスカードで構成されており、その性質上、少数精鋭。暁特区への工作のために二名が派遣されている。
本拠地は暁警察署で一室を与えられているが、一般の警察官からの風当たりは強く、メンバー自体も署に留まっていることはほとんどない。
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さ行
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サキシマホールディングス
暁特区を治めようとした企業。特区構想の失敗で、他の企業に吸収される。カガミはグループ創始者の親族で御曹司である。
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スカード
タトゥーを持つ者の通称。「刻まれた者」「傷持つ者」の意味合いだが、
体制側からの蔑称としての意味合いも強い。多くのスカードは誇りをもって名乗る。
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た行
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タトゥー (正式名称:ディヴァイン・タトゥー)
古代のシャーマン発祥の特別なタトゥー。荒ぶる神々(神獣)を呪術的に封じたもの。
銃弾をも弾く物理防護を始め、それぞれが特異な能力を持つ希少な存在。
儀式により継承されるが、宿主が継承せずに死亡した場合、消滅する。
神々とは自然や物質、現象を司る精霊であり、人間や動物とは異なる行動理念を持つ。
古代の呪術医はそれらに、神の名と獣の形を与えて、人の身に封じるという段階を踏むことで制御可能とした。 -
ティターン
エイジが経営するカフェ。放棄された古いカフェを改装したアンティークな内装になっている。
実質店員を務めるのはカズマで、店長のエイジと店員のカガミはいつもサボっている。
ブックカフェになったのはカガミがやたらと本を集めたから。ヘリオスの本拠地でもある。
これらの経緯から、本はあまり整理されていない。制服などはないが、エプロンはカズマの手製。
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は行
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B1 (ビーワン)
暁特区で最も荒れた場所。貧しい者、犯罪者、訳ありの者たちが流れつく無法地帯。住人のほとんどが不法居住者。
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ファイナンス・ストリート
暁特区の一区画。アルテミス支配下にある街の通称。歓楽街を中心とした暁特区最大の商業地区。
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ヘリオス
エイジを中心としたトラブルシューター。
便利屋的仕事を営んでいるだけだが、エイジが色々なことに首を突っ込み、暁特区の外敵・内部の敵と戦うため、
街の守護者という側面を持つようになった。
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